品詞とは
文法的な働きや活用をもつかどうかなどの観点から言葉を分類することを品詞分類といいます。
全ての単語は、いずれかの品詞に所属すると考えられています。
品詞の分類については色々な考え方がありますが、日本語教育では主に以下の9つの品詞に分けられます。
「動詞」「形容詞」「名詞」「副詞」「連体詞」「接続詞」「感動詞」「助動詞」「助詞」
品詞一覧
動詞
述語になり、活用を持ち、辞書形がウ段で終わる品詞です。
動詞は語幹の形から、日本語教育では以下の3種類に分けられます。
・Ⅰ型動詞(1グループ動詞)
・Ⅱ型動詞(2グループ動詞)
・Ⅲ型動詞(3グループ動詞)
その他、動詞には「自動詞」「他動詞」、「意志動詞」「無意志動詞」などさまざまな分類があります。
形容詞
人や物の性質や状態を表し、活用を持ち、述語や名詞を修飾する品詞です。
名詞を修飾する形(連体形)が『い』で終わるものは「イ形容詞」、『な』で終わるものは「ナ形容詞」と呼びます。
また、人の感情や感覚を表す「感情形容詞」と事物の性質や形状を表す「属性形容詞」に分けられます。
名詞
人や物の名称を表し、活用はなく、助詞によって述語との関係が示され、文の中で主語や目的語になることができる品詞です。
名詞は「普通名詞」「固有名詞」「数量詞」「代名詞」「形式名詞」などに分類されます。
副詞
活用はなく、主に述語にかかる連用修飾語として機能する品詞です。
副詞は「情態副詞」「程度副詞」「陳述副詞」の3つに分類されます。
連体詞
活用はなく、連体修飾語としてのみ機能する品詞です。
接続詞
活用はなく、2つ以上の語や句、文などを結びつける働きを持つ品詞です。
用法的には「順接」「逆接」「並列・累加」「対比・選択」「転換」などに分類されます。
感動詞
活用はなく、独立して使うことができ、それだけで言い切ることができる品詞です。
「感嘆詞」「間投詞」と呼ばれることもあります。
助動詞
活用を持ち、独立して使うことができず、主に述語の一部として働く品詞です。
多くは話し手の気持ちを表す「モダリティ」の表現として使われます。
助詞
活用はなく、単独では使われず、名詞や動詞などについてさまざまな働きをする品詞です。
助詞は文法的な働きに違いによって「格助詞」「取り立て助詞」「並列助詞」「接続助詞」「複合格助詞」「終助詞」などに分類されます。