意味
後件で表わされる動作または状態がいつのことかを表すときに使われます。
例:食べる時、安い時、元気な時、学生の時 etc.
接続
V普+とき
i-A普+とき
Na普+とき
N普+とき
Naな/である+とき
Nの/である+とき
解説
後件で表わされる動作または状態がいつのことかを表すときに使われます。
学習者が一番混乱するのは、前件と後件の動詞が現在形なのか過去形なのかでの意味の違いを理解することです。
以下の例文を見てください。
沖縄に行った時、カメラを買います。
沖縄に行く時、カメラを買いました。
沖縄に行った時、カメラを買いました。
まず、この4つの文の違いをしっかりと理解しましょう。
ポイントは以下の3つです。
前件が過去形(ここでは「行った」)の場合は、前件が先に行われることになります。(沖縄に行く→カメラを買う)
前件が現在形(ここでは「行く」)の場合は、前件が後に行われることになります。(カメラを買う→沖縄に行く)
では、例文をいくつか挙げてみます。
食べる時、「いただきます」と言います。
→「食べる」が現在形なので、「いただきます」と言う後件の動作が先です。
食べた時、「ごちそうさま」と言います。
→「食べた」が過去形なので、「ごちそうさま」と言う後件の動作が後です。
行く時、先生に会いました。
→「行く」が現在形なので、先生に会う後件の動作が先です。
また、「会いました」と後件が過去形なので、この文は過去に起こった話となります。
行った時、先生に会いました。
→「行った」が過去形なので、先生に会う後件の動作が後です。
また、「会いました」と後件が過去形なので、この文は過去に起こった話となります。
いかがでしょうか?
初級の学習者にとっては大変かもしれないですが、ここまではちゃんと理解してもうようにしましょう!
以下、補足として「中級者以上」向けのポイントを記載します。
「~時」という形、例えば「日本語を勉強している時」「元気だった時」「高校生の時」などこれらは全て名詞となります。
そのため、時の後ろには名詞と同じようにさまざまな助詞が接続します。例えば「~時に」「~時は」「~時から」「~時まで」など。
初級の教科書でも助詞が接続されている例文はよく見るので、違いに注意しましょう。
ここでは、「~時に」と「~時は」について説明します。
~時に
主に、一回的な出来事に関わるときに使われ、主節(後件)には動作の表現がつきやすいです。
時に、祖父が亡くなりました。
高校生の~時は
取り立て助詞の「は」の機能が働き、「主題」になったり「対比」になったりします。主節(後件)には動作の表現がつきやすいです。
「主題」となる場合、「~が成り立つ場合」「~という事態が生じた場合」という意味で使われます。
ときは、いつでも連絡してください。
困った日本人でも「時」と漢字で書くか「とき」と平仮名で書くか迷うことがあると思いますが、使い分けは以下です。
「~場合」と置き換え可能な場合は「平仮名」
時間を示している場合は「漢字」
「対比」として文を並べる場合は「~ときは」が自然となります。
時は元気だったけど、遊園地を出る時は全員元気がなくなっていました。
遊園地に着いた前件の動詞が状態動詞(ある、いるなど)の場合、後件の述語が過去形であれば、状態動詞は現在形でも過去形でも意味は変わりません。
いる時、先生に会いました。
学校にいた時、先生に会いました。
上記の文の意味は同じです。
「i-A/Na/N」が時に接続する場合は、後件の述語が過去形であれば意味は同じです。
若い時、毎週テニスをしていました。
若かった時、毎週テニスをしていました。
上記の文の意味は同じです。
対比文法
準備中
例文
時、偶然友達と会いました。
アメリカに行った時、会社から電話がかかってきました。
電車に乗っている時に買いたかったです。
もっと安い時、家でよく漫画を読んでいます。
暇な時に、初めて彼氏ができました。
中学生のときは、手を挙げてくださいね。
気分が悪いときは、メールしてください。
遅刻する