N4文法

N4文法 〜中

~中

意味

時間を表す名詞について「その期間」、一定の時間継続する動作を表す名詞について「その状態が続いていること」を表します。

例:今月中、休暇中、仕事中、旅行中 etc.

接続

N+中

解説

「今月」「休み」「休暇」など時間を表す名詞について「その期間」、「仕事」「旅行」「食事」など一定の時間継続する動作を表す名詞について「その状態が続いていること」を表します中は「ちゅう」と読みます。

お盆休みに、プログラミングの勉強を始めることにした。
授業にお菓子を食べてはいけません。

学習者からよくこんな質問があります。
「午前中」は正しいのに、どうして「午後中」はダメなんですか?
簡単に説明しますね。
「午前中」の期間は「朝起きてから正午」までという考えが一般的です。
そのため、「午前中に荷物を届けます。」と言われれば、「正午」までとはっきりしています。
もし、「午後中」という言葉があるなら「正午から真夜中0時」まででしょうか?それとも「寝るまで」しょうか?
午後の時間というのは、人によって行動がさまざまであり、終わりの時間を明確にすることが難しいものです。
そのため「午後中に荷物を届けます」と言われても、いつまで待てばいいかもはっきりしません。
午後の時間帯を表す言葉が「夕方」「夜」「夜間」「深夜」など色々な言葉があるのは、こういった理由からだと思われます。

補足

物や場所を表す音読みの名詞と接続して「~の中」という意味を表します。

空気にはおよそ20%の酸素が含まれている。
ホテルの予約ができなかったので、車で一日過ごした。

補足

その範囲の中に含まれる事柄を表します。数量詞の後について、その全体数を表すこともできます。

泥棒に色々なものを盗まれたが、財布が盗まれなかったことは不幸の幸いだ。
私達のクラス30人15人がインフルエンザにかかったので、学級閉鎖となった。

補足

中は「じゅう」と読む場合もあります。
「中(じゅう)」と接続した場合は以下のようになります。

「時間を表す名詞+中」・・・その間ずっと。
弁護士の資格をとるために、今年は一年勉強していた。

「場所を表す名詞+中」・・・その場所全体。
このバンドは世界で人気がある。

「集団を表す名詞+中」・・・その成員全て。
私の家では、お正月に親戚が集まる。

時間を表す名詞について「その期間」、一定の時間継続する動作を表す名詞について「その状態が続いていること」を表す。「中(じゅう)」と読む場合は接続する名詞や意味も異なるので注意すること。
 

対比文法

準備中

例文

試験期間は、職員室に入ってはいけません。

今週に、宿題を提出してください。

申し訳ございません。ただいま田中は会議です。

この道は工事なので、通ることができない。

彼女のことが好きで、四六時、彼女のことを考えている。

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