N1文法

N1文法 ~並み

~並み

意味

名詞と接続して、それとほとんど同じ程度だという場合に使います。

例:プロ並み、大学生並み、ネイティブ並み etc.

接続

N+並み

解説

名詞と接続して、それとほとんど同じ程度だという場合に使います。

マイクさんは日本に10年住んでいるので、日本語がネイティブ並みに上手だ。
今年の夏の暑さは例年並みだ。

補足

名詞に接続する「N並みのN」という形で使われることが多いです。

彼はまだ大学生だが、プロ並みの実力を持っている。
今日は10月だというのに、12月中旬並みの寒さだ。

補足

同じものがいくつも並んでいるという意味で使われることもあります。

この辺りは江戸時代の街並みがまだ残っている。
古い家並みが続いているこの通りは、趣があり観光客に人気がある場所だ。

補足

よく使われる特別な意味を持つ慣用表現はそのまま覚えましょう。

月並み

新鮮みがなく、ありふれていて平凡なこと。

先生に悩みを相談しても、月並みなアドバイスしかしてくれない。

人並み

普通の人と同じような程度であること。

給料は少ないが、人並みの生活ができているので今の仕事に満足している。

「月並み」「人並み」はどちらも「普通」という意味で似ていますが、使い方が異なるので注意してください。

「月並み」・・・「平凡」「ありきたり」という意味でネガティブな意味が込められる。
うちの課の社員は月並みなプロジェクトの提案しかしてこない。

「人並み」・・・「普通」だけどそれでいいという、ポジティブな意味で使われる。
そんなに頭は良くないけど、毎回のテストも人並みにできてるから問題ないだろう。

手並み

物事をうまく進める力。腕前。技量。「お手並み拝見」という使い方をすることが多い。

一緒に試合するの久しぶりだね。まずはお手並み拝見かな。

軒並み

(副詞的に)どれも、これも。

感染症の拡大によって、軒並み零細企業が倒産している。

補足

「並み」と送り仮名が付く場合と、「並」と送り仮名が付かない場合があります。
実際、区別なく使われている場合が多いので、気にする必要はないですが、一般的には以下のように使い分けます。

「並み」・・・名詞に接続する場合。(今回紹介している文法として使う場合)
例:プロ並み、例年並み、昨年並み、ネイティブ並み etc.

「並」・・・良くも悪くもない。普通程度という意味の場合。
例:並の選手、牛丼の並盛り、並の成績、並の男 etc.

名詞と接続して、それとほとんど同じ程度だという場合に使う。「人並み」「月並み」「手並み」など特別な意味の慣用表現がよく使われるので覚えること。
 

対比文法

準備中

例文

この国の物価は、東京並みに高い。

彼はまだ中学生だが、大人並みのパワーを持っている。

優秀な人材を採用するために、初任給を管理職並みの額にすることに決めた。

この会社の福利厚生は大企業並みだ。

まだ4月になったばかりなのに、今日は真夏並みの暑さだ。

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