N4文法

N4文法 ~のだ/~んだ

~のだ/~んだ

意味

先行する文やある状況と関連付け、原因・理由・根拠などの説明をする場合などさまざまな使い方があります。

接続

V普+のだ/んだ
i-A普+のだ/んだ
Na普+のだ/んだ
N普+のだ/んだ
Naな+のだ/んだ
Nな+のだ/んだ

解説

理由の説明、話し手の主張、言い換え、発見などさまざまな使い方があります。
「~のだ」は書き言葉、「~んだ」は話し言葉として使われます。

日本語の文には、「関連づけ」を明示する形式がいくつか存在しますが、その中でも「~のだ/~んだ」の文法はそれが多用されています。

関連づけとは?

他の文や発話を取り巻いている状況が、「~のだ/~んだ」で表している理由の説明などと関連性があること。

電車が遅れました。だから、遅刻したんです

「電車が遅れた」という文が「遅刻した」ことに関連がある。

逆に言えば、「関連づけ」がない文には「~のだ/~んだ」は不自然になるということです。

このパソコンの使い方がわからないんです
→「わからない」という説明に対する関連づけされた文や状況が不明なため不自然。

説明書がありません。だから、このパソコンの使い方がわからないんです
→「わからない」という説明に対して「説明書がない」という先行された文と関連づけされているので自然。

ただし、「~のだ/~んだ」の用法にも「関連づけ」を表さない場合もあるので、二つに分けて意味を整理していきます。

関連づけを表す「~のだ/~んだ」

関連づけを表す「~のだ/~んだ」の様々な用法を記載していきます。

理由・解釈

先の文で述べたことに対する「理由」、状況に対する話し手の「解釈」を表します。

理由

遅刻してしまいました。バスがなかなか来なかったんです
昨日は仕事を休みました。お腹が痛かったんです

この場合「~から」に置き換えることができます。

遅刻してしまいました。バスがなかなか来なかったんです。
→遅刻してしまいました。バスがなかなか来なかったからです。

解釈

(改札で何かを探している様子を見て)もしかして、財布を無くしたんですか?
(学生が喜んでいるのを見て)きっと、JLPTに合格したんですね。

関連づけの対象が文である「理由」とは異なり、状況と関連づけている「解釈」の場合は「~から」に置き換えることができません。

「解釈」と書きましたが、自分自身を対象として自問自答して「理由」を述べていると考えてもいいでしょう。
大事なのは、関連付けが「文」か「状況」かです。
補足

「~のだ/~んだ」のあとに接続できるモダリティ形式(話し手の認識や判断を示す表現)は「~だろう」「~かもしれない」「~にちがいない」の三つだけです。

子供が一人で泣いている。おそらく、母親とはぐれたのだろう
子供が一人で泣いている。おそらく、母親とはぐれたのかもしれない
子供が一人で泣いている。おそらく、母親とはぐれたのにちがいない

では、以下の意味の違いを確認しておきましょう。

明日、彼はパーティーに行くだろう
明日、彼はパーティーに行くのだろう

先に書いたように「~のだ/~んだ」は、何か関連づけされている場合に使われます。
そのため「~のだろう」の場合は「彼がパーティーに行く」と判断できる何か情報(例:新しい服を購入していたのを見かけた)があって、発言しているのでしょう。

ちなみに「のにちがいない」「にちがいない」の場合はほとんど意味の違いはないと考えていいでしょう。

納得

先の文で述べたことが理由となり、後件で発生したことが「納得」できることを表します。
「だから~のだ」「そのために~のだ」という形で使われることが多いです。

田中さんは海外出張中なんですね。だから、最近見かけなかったんですね。
会社の売り上げが好調らしいですね。そのために、新たに人を採用したんですね。

言い換え

先に述べていたことを別の言葉で「言い換え」、話をまとめたりする場合などに使われます。
主に書き言葉で使われ、「つまり~のだ」「要するに~のだ」「私が言いたいことは~のだ」という形で使われることが多いです。

彼は15歳までアメリカで生活していた。つまり、彼は帰国子女なんです
今日は卒業式。要するに、明日からは学生じゃないんです

発見

新しい情報を「発見」したり、今まで関連性が分かっていなかったことが分かった場合に使われます。

(説明書を読んで使い方がわかったとき)わかった、ここのボタンを押せばいいんだ
あっ、こんなところにレストランができたんだ

再認識

「~のだった」「~んだった」と過去形で使うと、以前知っていたあることを思い出したことを表す「再認識」の意味で使われます。

忘れてた!明日は英語の試験があるんだった
今週末、父が家に来るんだった。部屋をきれいにしておかないと。

「た形」で再認識を表す場合もあります。その場合は一部の状態性の述語に限られます。
あっ、来週彼女と約束があった。
あっ、来週彼女と約束があるんだった。

「ある」は状態動詞なので「再認識」を表すことができ、「あるんだった」と同じ意味になります。

「~のだった」「~んだった」の形で反事実(「もし~たら」と実際には起こらなかったことをいう)を表すこともできます。
こんなことになるなら、学生時代にもっと勉強しておくんだった
(雨が降っているのを見て)あーあ、嫁の言う通り、傘を持って来るんだった

話題のきっかけ(先触れ・前置き)

新たな「話題のきっかけ」を作るために、その話題の背景になることを述べるときに使われます。
他の用法と異なり、関連づけの文が後から出てきます。
「先触れ」は文を言い切る、「前置き」は文を言い切らない形で、どちらも同じような意味で使うことができます。

「先触れ」
すみません、お願いがあるんです。この後、お時間ありますか?

「前置き」
すみません、お願いがあるんですが、この後、お時間ありますか?

補足

前置きを表す形には「~が」「~のだが/~んだが」の形があります。二つの使い方の違いに注意してください。

実は、引っ越しました、遊びにきませんか? 
実は、引っ越したんですが、遊びにきませんか? 

上記の違いがわかりますか?
わかりやすくするために「実は」という言葉を頭につけました。
「実は」と言っているということは、「相手が知らないこと」を話しています。
このように「相手が知らないこと」を話す場合は「~のだが/~んだが」を使います。

関連づけを表さない「~のだ/~んだ」

関連づけを表さない「~のだ/~んだ」の用法を記載していきます。

主張

自分自身を納得させるために強い「主張」をしたり、自分の決意を示す場合に使われます。

今回はダメだったけど、次のJLPTは絶対に合格するんだ
皆には反対されたけど、これで良かったんだ

命令

命令形と同じ直接的な言い方なので、目下のものにしか使えない用法です。

まだ教室にいるのか。すぐに帰るんだ
時間がないから、早く行くんだ

認識(激励・非難)

聞き手が知っていることを改めて「認識」させ、相手に対する「激励」「非難」などを表します。

今まで一生懸命頑張ってきたんだ。絶対に合格できるよ。
君たちは留学生なんだ。アルバイトばかりしていないで、日本語の勉強もしなさい。

補足

自分自身に独り言で改めて自分に認識させるような場合にも使えます。

毎日練習を頑張ったんだ。絶対勝てるに決まってる!
(落ちている財布を見て)人の物を勝手に盗んではいけないんだ。ちゃんと交番に届けよう。

先行する文やある状況と関連づけ「理由・解釈」「納得」「言い換え」「前置き」などを表す。関連づけを表さない用法「命令」「主張」などを表す場合もある。
 

 

対比文法

準備中

例文

理由・解釈

宿題を忘れてしまいました。学校にプリントを置いてきてしまったんです

(友達が機嫌が良い様子を見て)何かいいことがあったんですね。

納得

A:昨日友達と飲んでいたら、終電に乗り遅れちゃったよ。B:だから昨日帰って来なかったんだ

コンセントが抜けてるよ。だから、電源がつかなかったんだね。

言い換え

今日で会社を辞めることにしました。つまり、明日からはニートなんです

あの事件の目撃者が現れたらしい。つまり、あの事件は自殺ではなく、他殺だったんだ

発見

(初めて行った家で窓を開けて)あっ、ここから海が見えるんだ

(初めてスマホを使って)スマホってこんなに便利だったんだ

再認識

(手帳を見て)あっ、今日は午後から打ち合わせがあるんだった

A:今日のパーティー行く? B:そういえばそのパーティーに誘われてたんだった

話題のきっかけ(先触れ・前置き)

先生、質問があるんです。授業の後に聞いてもいいですか?

明日デートするんですが、お勧めのお店とかありませんか?

主張

絶対に今年中に留学するんだ

来週の出張は私が行くんです

命令

さっさと動くんだ

すぐに謝るんだ

認識(激励・非難)

毎日あんなにお祈りしたんで。息子さんは絶対に第一志望に合格しているよ。

もう君たちは大人なんだ。実家を出て自立した方がいい。

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