意味
ちょっとしたことが原因となって予想していなかった良くない出来事が起こることを表します。
例:信じたばかりに、遊んだばかりに、食べたばかりに etc.
接続
V普+ばかりに
i-A普+ばかりに
Na普+ばかりに
N普+ばかりに
Naな/である+ばかりに
Nな/である+ばかりに
解説
ちょっとしたことが原因となって予想していなかった良くない出来事が起こり、話し手の後悔や残念な気持ちを表します。
ばかりに、大きな借金を抱えることになってしまった。
小さな嘘をついたばかりに、彼女に嫌われてしまった。
前件には、本来良いことだと思われる内容が使われる場合があるが、その良いことが結果として悪い結果に繋がるという意味を表します。
ばかりに、他の人より仕事量が多くなっている。
英語が話せるばかりに、上司から毎日翻訳の仕事を任される。
「たいばかりに」「ほしいばかりに」の形で、後件にはしたくないことをあえてやったという意味の文が続きます。
ばかりに、彼女が欲しいものは何でも買ってあげている。
JLPTに合格したばかりに、試験当日カンニングをしてしまった。
会話、または気持ちを強める場合は「~ばっかりに」という言い方をします。
ばっかりに、今年のボーナスは無しになってしまった。
私が不甲斐ないばっかりに、毎日先輩たちに迷惑をかけてしまっている。
似た文法に「~せいで」という文法があります。「~ばかりに」と同様に後件には悪い結果が起ころことを表す原因、理由の表現ですが、以下のような違いが見られます。
原因の所在を問題とし、その原因である人やものを責める場合に使われます。
彼が休んだ(せいで ○ ばかりに △)、試合に負けてしまった。
原因が話し手の行為や話し手に関わる出来事である場合に使われます。
私が休んだ(ばかりに ○ せいで △)、試合に負けてしまった。
対比文法
準備中
例文
ばかりに、私の人生は大きく変わってしまった。
先生の言葉を信じなかったばかりに、皆に迷惑をかけてしまった。
私が余計なことを言ったばかりに、食中毒で会社を休むことになった。
気づかずに古い牛乳を飲んでしまったばかりに、妻にたくさんの迷惑をかけてしまっている。
私がギャンブルが好きなばかりに、弟や妹の面倒を見なければならない。
長男である