意味
前の状態や態度と比べて、大きく変わるという意味です。
例:昨日とは打って変わって、以前とは打って変わって、いつもとは打って変わって etc.
接続
N+とは打って変わって
解説
名詞と接続して、前の状態や態度と比べて、大きく変わるという意味です。
主に「昨日」「先週」「それまで」「いつも」などある時点を表す言葉と接続して使われることが多いです。
良い状態から悪い状態になる場合も、悪い状態から良い状態になる場合もどちらでも使うことができます。
とは打って変わって気持ちのいい天気だ。
彼は彼女と別れて、別れる前とは打って変わって元気がなくなった。
「打って変わって」は通常「うってかわって」のように平仮名で書かれるという記事が多いですが、実際の利用頻度を調べると大きく変わらないので、漢字でも平仮名でもどちらでも良いかと思います。
大きな変化を表す場合に使うので、小さな変化には使えません。
とは打って変わってオシャレだ。
彼はいつもオシャレだが、いつももともと良い状態だったのが更に良い状態になることは、悪い状態から良い状態になることと比べると小さい変化に感じられます。
とは打って変わってオシャレだ。
彼はいつもダサい服を着ているが、いつも悪い状態から良い状態になったような場合の方が自然です。
もし、良い状態から更に良い状態に変化する場合は「~にもまして」を使うと自然でしょう。
にもましてオシャレだ。
彼はいつもオシャレだが、いつ「打って変わって」は名詞を修飾する場合にも使えます。
打って変わった演技が監督に認められた。
彼の打って変わった態度は、周りの人を驚かせた。
「打って変わって」の「打って」とはどういう意味か、語源について書いてみたいと思います。
ただ、結局調べた限りでは、色々なことが書かれていて正しい語源についてはわからないというのが正直なところで、他の「打って」を使う単語と合わせて、学習者に説明しやすいと思う方法を記載します。
「打って」がつく言葉を紹介します。
自ら進んで活動の場所に出ること。
物事がぴったりと合っていること。
全ての関係者が一つにまとまること。
このような言葉があります。
それぞれの語源は以下のように説明されている場合があります。
・「打つ」には「心に強い感動を与える」という意味があり、その結果、物事が大きく変化するから「打って変わって」という言葉ができた。
・「打ってつける」は実際に「打って」、何かを「付ける」ことから、「ぴったりとくっつく」=「ぴったりと合う」という意味ができた。
これはこれで正しいと思いますが、以下はどうでしょうか?
「打ち」という言葉を調べると以下のように書かれています。
動詞についてその動作、作用を強めたり、語調を整えたりする。「打ち続く」「打ち興ずる」「打ち笑 (え) む」
このことから、「打」には「後ろに続く言葉を強める働きがある」と考えれば一番シンプルかなと思います。
正しい語源ではないですが、学習者にとってはわかりやすい言い方かなと思います。
対比文法
準備中
例文
とは打って変わって売上を伸ばし続けている。
弊社は昨年とは打って変わって上昇した。
昨日の株価の下げ幅とは打って変わって真面目に勉強をしている。
彼は昨日までとは打って変わって暗くなった。
受験に失敗した彼の表情は、先日までとは打って変わってコメディの要素が濃くなった。
この映画は前作