意味
名詞と接続し、それ以外ではなくまさにそれだ、絶対にそれだと強調する場合に使われます。
例：奇跡以外の何ものでもない、愛以外の何ものでもない、悪夢以外の何ものでもない etc.
接続
N＋以外の何ものでもない
解説
名詞と接続し、それ以外ではなくまさにそれだ、絶対にそれだと強調する場合に使われます。
「～は～以外の何ものでもない」という形で使われることが多いです。
この地球に人類が誕生したことは、奇跡以外の何ものでもない。
こんなひどいことをするなんて、彼は悪者以外の何ものでもない。
「批判的な場合に使われる」という意見も見たことがありますが、実際に使われている文を見ると、肯定的な使われ方が多いように感じますので、どちらもOKとして考えています。
「それ以外の何ものでもない」という言い方もよく使われます。
社長が毎日頑張っているのは社員のためであり、それ以外の何ものでもない。
私が妻を大事にするのは妻を愛しているからで、それ以外の何ものでもない。
「何もの」を漢字で書くと「何者」または「何物」です。
漢字の通り、対象が人物であれば「何者」、対象が物事であれば「何物」が使われます。
同じ文でも、対象によって異なります。
（ある人の存在は）奇跡以外の何者でもない。
（ある出来事は）奇跡以外の何物でもない。
基本的に名詞と接続しますが、まれに動詞と接続して使われているケースもあるようです。
学生の質問にいつも答えることができないのは、日本語教師として無能であることを示す以外の何ものでもない。
このような使われ方も実際に見られますが、基本的にはこのような場合も動詞を名詞化した方が自然であると思います。
学生の質問にいつも答えることができないのは、日本語教師として無能であることを示すこと以外の何ものでもない。
対比文法
準備中
例文
この子にだけ厳しく指導するなんて、差別以外の何ものでもないですよ。
朝まで酒を飲んで、一日中二日酔いで寝ているなんて、時間の浪費以外の何ものでもない。
こんなことが起こるはずがない。このテレビはやらせ以外の何ものでもないね。
10年ぶりに街中でばったり再会するなんて、この出会いは運命以外の何ものでもない。
こんなに人々のストレスが溜まっている原因は、コロナウイルス以外の何ものでもない。
参考論文
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