意味
本来の目的を果たす行為に加えて、追加で別の行為もするという意味を表します。
例:行くついでに、出かけるついでに、出張のついでに、買い物のついでに etc.
接続
Vる/た+ついでに
N+のついでに
解説
本来の目的を果たす行為に加えて、追加で別の行為もするという意味を表します。
名詞に接続する場合は動作性のあるもの(「名詞+する」の形になるもの)に限られます。
前件は最初から予定していた行為で重要な内容、後件は追加的行動で程度が軽い内容となります。
ついでに、観光しました。
買い物のついでに、銀行でお金をおろした。
前件と後件の主語は同じです。
ついでに、弟は部屋の掃除をした。
私が料理を作る前件の主語=私 後件の主語=弟
ついでに、部屋の掃除をした。
料理を作る前件の主語=私 後件の主語=私
後件がすでに実現されていることか、未実現のことかで、前件の動詞の接続の形が変わります。
前件の動詞は「辞書形」接続する
ついでに、貸している本を返してもらってきてください。
田中さんの家に行く前件の動詞は「辞書形」でも「た形」でも接続できる
ついでに、貸している本を返してもらった。
田中さんの家に行ったついでに、貸している本を返してもらった。
田中さんの家に行く「た形」接続の場合は時系列は「前件→後件」だが、「辞書形」接続の場合は、時系列が曖昧となる(だいたい同じ時間という感覚)
「名詞+のついでに」の「の」は話し言葉では省略されることがあります。主に日常性を表す名詞の場合に省略可能です。
ついでに、友達に会いに行った。
外出ついでに、本屋に寄った。
出張ついでに、現地の観光スポットに行ってみた。
名詞と接続する場合、動作性のある名詞と接続すると書きましたが、文脈によってはそうでない名詞も使うことができます。
ついでに、トイレも掃除しておいて。
茄子のついでに、ネギも切ってください。
この家のついでに、あの家も見学してみよう。
「ついでに」は単独で副詞的に使うこともできます。あることを行う機会に別のことを一緒に行うという場合に使われます。
ついでに、タバコ買ってきてくれない?
日本語を教えてくれてありがとう。ついでに、この問題も教えてくれる?
対比文法
準備中
例文
ついでに、洗濯機も修理してもらった。
テレビを修理するついでに、旦那の靴下も作ってみた。
娘の服を作ったついでに、ジュースを買ってきてください。
コンビニに行くついでに、現地の美味しいものをたくさん食べた。
出張のついでに、使わない物を全部処分した。
引っ越しの