意味
接続する名詞が情報源や判断、推測をする出どころであることを表します。
例:天気予報によると/よれば、新聞によると/よれば、ニュースによれば/よると etc.
接続
N+によると/によれば
解説
接続する名詞が情報源や判断、推測をする出どころであることを表します。
「新聞」「手紙」「報告書」「発表」など情報内容を持つもの、または「天気予報」「NHK」などそれらを発表する機関を表す名詞と接続します。
話し手の判断ではなく、他に判断の根拠や情報源が存在することを表す文法なので、文末には伝聞や推測などの表現がきます。
「~よると」と「~よれば」は同じ意味です。
によると、今月倒産した会社は100を超えるらしい。
私の記憶によると、昔はここに定食屋があったはずだ。
情報源である自身の動作を表すのは不自然になります。
によると、田中さんは明日東京に来るらしい。
NHKによると、来月から受信料の金額を倍にするらしい。
後件の「東京に来る」「受信料を倍にする」は、情報源である「田中さん」「NHK」自身の動作なので不自然です。
この場合は「引用」の表現を使うと自然になります。
によると、田中さんは明日東京に来ると言っている。
NHKによると、来月から受信料の金額を倍にすると言っている。
「話」「発表」「一説」など情報自体を表す名詞の場合は「では」と置き換えることができます。
によると、来年中国に支店ができるらしい。
→部長の話では、来年中国に支店ができるらしい。
「話」は情報自体を表す名詞のため、「では」に置き換えることができます。
によると、人気アイドルグループが解散するらしい。
→新聞では、人気アイドルグループが解散するらしい。
「新聞」は情報自体を表す名詞ではない(「新聞の記事」が情報自体を表す)のため、「では」に置き換えることができません。
慣用的な表現で「ことによると」「(時と)場合によると」という表現があります。同様の意味で「ことによったら」「場合によったら」という言い方もあります。
その時点の状況次第で。ひょっとして。もしかすると。
ことによると、遠足は中止になるかもしれない。
その時点の状況次第で。ひょっとして。もしかすると。
時と場合によるね。
結婚するかどうかは、対比文法
準備中
例文
によると、指名手配犯が昨夜未明捕まったらしい。
新聞記事によると、先月は売上が低迷しているようだ。
部下の報告書によると、このプロジェクトは失敗するだろう。
私の経験によると、今年は会社が成長するチャンスの年らしい。
社長の考えによると、来週は毎日晴れるらしい。
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