意味
最小単位を表す語について、後ろに続く否定表現を強調する場合に使われます。
例:一日たりとも~ない、一滴たりとも~ない、一瞬たりとも~ない etc.
接続
N+たりとも~ない
解説
最小単位を表す語について、後ろに続く否定表現を強調する場合に使われる、硬い書き言葉です。スピーチなどでは話し言葉としても使われます。
「一+助数詞」の形で接続する場合がほとんどです。
留学生活は一日たりとも無駄にできない。
この番組は大好きなので、一瞬たりとも見逃したくない。
最小の単位を表す語につく表現なので、大きい単位(年、キロなど)は使えません。
試合でとても疲れたので、一キロたりとも歩くことができない。
試合でとても疲れたので、一ミリたりとも歩くことができない。
最低限の意味を表す助詞「も」を使った「~も~ない」とほぼ同様の意味ですが、「~たりとも~ない」の方がより否定表現が強調されています。
あの日の出来事は一日たりとも忘れたことがない。
あの日の出来事は一日も忘れたことがない。
「~たりとも~するな」「~たりとも~しないで」のように命令や指示を強調して使うこともできます。
今は水が不足しているから、一滴たりとも無駄にするな。
今日の失敗は一日たりとも忘れないでください。
「何人たりとも~ない」という慣用表現があります。
「何人」は「なんぴと」や「なんびと」と読みます。
どんな人であっても、誰であっても~ない。
この場所には何人たりとも入ることはできない。
対比文法
準備中
例文
先生の授業は一言たりとも聞き逃さないように、いつも集中して授業を受けている。
人生で一度たりとも一人で海外に行ったことがない。
家を買うために、一円たりとも無駄にはできない。
どんな理由があっても、ここにいる動物達を一匹たりとも死なせたくない。
同じ人間は一人たりとも存在しないから、自分の命は大切にしよう。























