意味
良くないものが全面についている、覆われている状態を表します。
例:血まみれ、汗まみれ、粉まみれ etc.
接続
N+まみれ
解説
良くないものが全面についている、覆われている状態を表し、接続する名詞は液体や粉状のものに限られます。
例えば「血まみれ」「汗まみれ」「泥まみれ」「油まみれ」「ほこりまみれ」「砂まみれ」「粉まみれ」のような名詞がよく使われます。
まみれになってしまった。
引っ越しのために、屋根裏を掃除したら、ほこりまみれになった。
「~まみれ」は裏も表も全面についているという場合に使われるので、ただたくさん存在しているという場合は「~だらけ」を使います。。
まみれになった。
子供が足を洗わずに部屋の中を歩き回ったので、部屋が砂だらけになった。
子供が足を洗わずに部屋の中を歩き回ったので、部屋が砂部屋の床に砂がたくさんあるだけで、全面についているわけでないので、「~だらけ」を使うのが正しいです。
では、このような例文の場合はどうでしょう。
まみれになってしまった。
砂場で遊んだら、手が砂だらけになってしまった。
手の裏にも表にも全面に砂がついていることを言いたければ「~まみれ」、手に多量の砂がついていることを言いたければ「~だらけ」、どちらも使うことが可能です。
「まみれ」は漢字で書くと「塗れ」です。
「塗(ぬ)る」という漢字で考えると、「まみれ」が表面についている(塗られている)イメージが湧きやすいと思います。
漢字圏の人には、漢字を示してあげた方が理解が早い場合もあるので、ぜひ覚えておきましょう。
「まみれ」に接続する名詞は「液体」や「粉状」のものに限られると書きましたが、他の名詞につくことがあります。
その場合は「自ら作った好ましくない状況から離れられず、困った状態であること」を表します。
よく使われる名詞は「金まみれ」「借金まみれ」「汚職まみれ」「疑惑まみれ」「嘘まみれ」「酒まみれ」です。
「借金まみれ」は「自分でたくさんの借金を作って困っている状態」、「嘘まみれ」は「自分がたくさん嘘をついて困っている状態」などと意味がすぐ理解できると思いますが、
「金まみれ」は意味を勘違いしてしまう場合があるので注意しましょう。(お金がたくさんあって良くない?困る?と少し混乱してしまいますよね)
政治家や官僚などの有力者が金に関する不正をしている様子。
要するに、「お金」だけど、「悪いことをして得たお金」なので、決して良い状況ではないということですね。
また、これらの名詞が接続する場合は「~まみれの人生」という言い方を良く使います。
嘘まみれの人生だったので、自分のことが好きじゃなかった。
早く借金まみれの人生から解放されて自由に暮らしたい。
対比文法
準備中
例文
まみれにして帰ってくるので洗濯が大変だ。
旦那は工場で働いていて、いつも作業着を油まみれになることがある。
日本のテレビ番組では、クイズに間違えると粉まみれになって働いているのに、ここ10年間全く給料が増えない。
毎日汗まみれの体質に国民は皆怒りを感じている。
国会議員の汚職まみれの人生だとバカにされているが、自分にとっては酒が生きがいだ。
周りから酒