意味
数を表す言葉について、その数が多いことを強調することを表します。
例:10キロからある、100万円からする、1000人からの etc.
接続
N+からある/からする/からの
解説
数を表す言葉について、その数が多いことを強調することを表し、話し手の驚きの気持ちを含みます。
また、基本的に接続する数は区切りの良い数字を使います。
「からある」「からする」「からの」の3つの使い分け主に接続する数の種類となります。
「長さ」「重さ」「大きさ」「高さ」「広さ」など
からある・・・からある荷物を背負って、山道を歩いてきた。
彼は30キロ「値段」
からする・・・主にからする高級バッグをその場で現金で購入した。
彼女は50万円「人数」「費用」「資産」
からの ・・・主にからの参加者が集まる。
毎年このイベントには10万人どの参考書にもこのように書かれていますが、日本人でもあまり使うことのない言葉ですので、「からある」と「からする」のどちらが「値段」に接続するのか、混乱してしまうことも多々あるかと思います。
そこで、それぞれ「から」「ある」「する」を分解して意味を調べてみましょう。
これらの意味は辞書に以下のように書かれています。
起算のはじめを示す。多く、下限をいう。(広辞苑 第六版)
(数量を表す語を副詞的に受けて)その物の数・量・重さ・長さ・時間などが…だということを表す。(三省堂 スーパー大辞林)
(価格を表す語に付いて)買い手の立場から,その値段である。あまり安くない場合にいうことが多い。(三省堂 スーパー大辞林)
この意味を見ると、「から」は「以上」に置き換えることができることがわかります。
「~以上ある」「~以上する」と置き換えて考えてみると、「この時計、30万円以上するんです。」のように、値段につくのは「からする」の方だとすぐわかりますよね。
ぜひこの機会に「ある」「する」には上記のような意味があることを覚えておいてください。
また、同様に「~からの」は「~以上の」となり、「の」の後ろには必ず「名詞」が続くことが特徴です。
からの資産があるらしい。
このシステムを製作するためには、300万からのお金がかかる。
「からある」と「からする」も同様に名詞に接続することもできますが、「ある」「する」は動詞なので、文末でそのまま使うことが可能です。
からある。
彼の作品はどれも100万円からする。
対比文法
準備中
例文
からある通学路を歩いて学校に行っている。
彼は毎日往復10キロからあるビルの上から落ちたらしい。
昨日、当社の社員が10mからするネックレスです。
今年母からもらった誕生日プレゼントは、30万円からする。
あのお店の料理はどれも3000円からの観客が集まっている。
今日の試合に、3万人