意味
良くない傾向がある、そうなりやすいと本質的な性質を表すときに使われます。
例:考えすぎるきらいがある、大げさにいうきらいがある etc.
接続
Vる/ない+のきらいがある
N+のきらいがある
解説
良くない傾向がある、そうなりやすいと本質的な性質を表すときに使われる書き言葉的表現です。
主に人の性格、性質について述べることが多いです。人が主語ではない場合も、背景に人がイメージされるものに使われるため、自然現象には使うことができません。
また、「やや」「若干」「少し」「どうも」「よく」「しばしば」などの副詞と一緒に使われることが多いです。
彼はよく大げさに話すきらいがあります。
毎月行われている会議は、どうも目的がはっきりしていないきらいがあるから、時間の無駄です。
「~すぎるきらいがある」という言い方もよく使われています。
彼はどんなに簡単なことでも難しく考えすぎるきらいがあります。
彼女はストレスを溜め込みすぎるきらいがあるから、いつ爆発するか心配で仕方がないです。
自分の性格や性質に対してはあまり使いません。
基本的には他の人の性格や性質について使われます。
しかし、自分のことを客観視して性格や性質を述べる場合は使うことができます。
私はもしかしたら少し真面目になりすぎるきらいがあるのかもしれません。
「~きらいがある」の「きらい」は漢字で「嫌い」と書きます。
「嫌い」の意味を辞書で確認してみましょう。
(「…の―がある」「…する―がある」の形で)(好ましくない)傾向。懸念。(広辞苑 第六版)
「嫌う」という意味に捉えてしまうかもしれませんが、「傾向」「懸念」の意味もあります。
そのため、「~きらいがある」は「~傾向がある」「~懸念がある」と置き換えることができると言えます。
ただ、「~きらいがある」と「きらい」は平仮名で書くことの方が多くなっているので注意しましょう。
対比文法
準備中
例文
今年の新入社員は自分で調べないで、すぐに人に頼るきらいがあります。
夏になると、食べ物を食べすぎるきらいがあるから、ジムにいくことにします。
彼はとても親切で何でも教えてくれるけど、一度話し出すと話が止まらなくなるきらいがあるから少し面倒くさいです。
うちの息子には何をやらせても、すぐに飽きてしまうきらいがあります。
最近の若者は、どうもすぐに夢をあきらめてしまうきらいがあるらしい。























