言葉の違い

言葉の違い 「重症」vs「重傷」vs「重体」

重症vs重傷vs重体

概要

今まで大きな怪我や病気をしたことがありますか?

ニュースなど見ていると、以下のような言葉を聞くことがあると思います。

「重症」

「重傷」

「重体」

この3つの言葉の意味の違いがわかりますか?

例えば、医者から「全治1年」なんて言われたら、それは「重症」「重傷」「重体」のどの言葉を使うのが適切でしょうか?

ちなみに「全治」と「完治」の意味の違いは知っていますか?

言葉の違い 「全治」vs「完治」 概要 皆さんは大きな怪我をしたことがありますか? そんなとき、どのくらいで完全に治るのか気になりますよね。 以下のような言葉を聞...

意味

それでは、辞書に書かれている意味を確認していきましょう。

重症

重い病気。重い症状。(岩波書店·広辞苑第六版)

重い症状。重い病気。(三省堂·スーパー大辞林)

重傷

重いきず。大きな負傷。(岩波書店·広辞苑第六版)

重いきず。ひどいけが。(三省堂·スーパー大辞林)

重体

病気・負傷の容体がおもく危険なこと。(岩波書店·広辞苑第六版)

病気や負傷の程度が重く,命にかかわるような状態。(三省堂·スーパー大辞林)

解説

辞書の意味からある程度違いがわかりますね。

「重症」は「重い病気」、「重傷」は「重い怪我」、「重体」は「命が危険な状態」ですね。

もう少し詳しく書くと、「重症」は三週間以上の入院が必要である症状であること「重傷」は全治1カ月以上の傷の状態であることです。
ちなみに軽傷の場合は全治1ヶ月以下のことを言います。

「重症」「重体」であっても、命の危険がなければ「重体」ではないと覚えておきましょう。

重症・・・三週間以上の入院が必要である症状であること。命の危険は少ない。
重傷・・・全治一ヶ月以上(軽傷:一ヶ月以下)の怪我の重さであること。命の危険は少ない。
重体・・・命の危険がある状態のこと。

例文

重症

うちの母は癌の診断され、現時点で重症で、すぐに入院をしなければいけないらしい。

彼はストレスで重症の鬱になってしまい、仕事を辞めることになった。

重傷

父は車にひかれて全治二ヶ月の重傷と診断された。

修学旅行中にバスが横転し、クラスメイトの半分以上が重傷で病院に運ばれた。

重体

彼は奇跡的に火事の中から救出されたが、意識がなく重体だ。

昨日、近くのスーパーに強盗が入り、アルバイトのスタッフが刺されて重体で病院に運ばれたらしい。

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