意味
気持ちとしてはそうしたいが、話し手の状況や立場から心理的にそうすることができないという意味を表します。
例:理解しかねる、判断しかねる、わかりかねる etc.
接続
Vます+がねる
解説
気持ちとしてはそうしたいが、話し手の状況や立場から心理的にそうすることができないという意味を表す、改まった書き言葉的な文法です。
主に、判断や同意の意味を持つ意志動詞である「理解する」「判断する」「分かる」「賛成する」「納得する」「同意する」「保証する」などの動詞と接続します。
会社の方針には納得しかねるが、仕事なのでやるしかない。
御社のおっしゃってることは理解できますが、その意見には賛成しかねます。
「能力的」「物理的」にできないという場合は使えません。
私は英語を話しかねる。
時間がなくて、パーティーに参加しかねる。
気持ちとしてはそうしたいという意味が含まれているため、「できない」とはっきり物事を断るよりも控えめな言い方になります。
お客様の要望に応じられない場合に、サービス業などでよく使われます。
大変申し訳ございませんが、そのような保証はできかねます。
せっかくのご依頼ですが、この度はお引きうけしかねます。
そのまま使える慣用表現が多いので、暗記しておきましょう。
見ていて耐えることができない。安心できない。
仕事に慣れていない新人の姿を見るに見かねて、仕事を手伝ってあげた。
怒りや不安を心に抑えておくことができないこと。
何を言われても怒らない彼が、親をバカにされた瞬間、腹に据えかねて相手に殴りかかった。
ちなみに、「腹に据えかねる」は日本人でもよく間違って使うことがある表現の一つです。あまり使わない言葉ですが、ぜひ覚えてみてください。
対比文法
準備中
例文
申し訳ありませんが、社長のアイデアには賛成しかねる。
この件につきまして、今すぐには判断しかねますので、一旦社に持ち帰らせていただきます。
どうして私の企画が採用されなかったのか、納得しかねます。
それにつきましては、私にはわかりかねますので、上長に確認いたします。
試験の合否に関してのご質問にはお答えしかねます。























