意味
ある動作をすると、それと同時に別の出来事が起こるという場合に使われます。
例:見るなり、会うなり、聞くなり etc.
接続
Vる+なり
解説
ある動作をすると、それと同時に別の出来事が起こるという場合に使われます。書き言葉的ですが、話し言葉でも使われます。
主に前件の様子や状態から「予想外の出来事」が起こった場合に使われることが多いです。
後件には望ましくない行為や状態が来ることが多いです。
彼は私の部屋に入るなり、ベッドの上に寝転んだ。
甥っ子は私に会うなり、泣き出した。
前件と後件の主語は同じです。類似表現の「~や否や」などは前件と後件の主語が異なっても使えます。
父が注意するなり、弟は泣き出した。
前件は「父」、後件は「息子」が主語なので使えません。
父が注意するや否や、弟は泣き出した。
主語は三人称のみ使うことができます。話し手を主語にすることはできません。
私は友達に会うなり、「金をくれ」と言った。
主語が「私」なので使えません。
彼は友達に会うなり、「金をくれ」と言った。
現実の出来事を描写する表現のため、前件、後件ともに現実に実際に起きた事柄のみ使える。そのため、命令、意志、依頼や話し手の判断を表すような表現は使えない。
息子は私の料理を一口食べるなり、文句を言うだろう。
話し手の判断を表す「~だろう」が後件で使用されているため使えません。
息子は私の料理を一口食べるなり、文句を言った。
「~たとたん」は話し手が主観的で時間が短いと感じていれば実際時間が長くても使えますが、「~なり」は実際の時間が短く同時性を表す場合にしか使えません。
うちの旦那は結婚するなり、私に厳しくなった。
「結婚した」と「厳しくなった」は必ずしも同時ではなく、ある程度の時間があったと考えるので、この場合は不自然です。
うちの旦那は結婚したとたん、私に厳しくなった。
対比文法
準備中
例文
彼はゴールするなり、その場で倒れてしまった。
息子たちは顔を合わせるなり喧嘩を始めた。
外に出るなり、雨が降り出した。
母は立ち上がるなり、目まいがしてふらついた。
上司は私の顔を見るなり、大声で怒り出した。























