N1文法

N1文法 ~かれ~かれ

~かれ~かれ

意味

「どちらの場合であっても」という意味です。

例:多かれ少なかれ、遅かれ早かれ、善かれ悪しかれ etc.

接続

i-A+かれ+i-A+かれ

解説

対立した意味を持つ「い形容詞」と接続して、「どちらの場合であっても」という意味を表します。
慣用的な表現として使われるので、接続する「い形容詞」は限られています。

覚えておくべき表現は以下の3つです。それぞれの意味を辞書で調べてみましょう。

多かれ少なかれ

多くても少なくても。いずれにしろ。(岩波書店·広辞苑第六版)
多い少ないという違いはあっても。多少なりとも。いくらかでも。(三省堂·スーパー大辞林)

遅かれ早かれ

遅い早いのちがいはあるが、いずれそのうちに。(岩波書店·広辞苑第六版)
遅い早いの違いはあっても必ず。いずれにしても。(三省堂·スーパー大辞林)

善(よ)かれ悪(あ)しかれ

よかろうとわるかろうと。善悪にかかわらず。どうあろうとも。(岩波書店·広辞苑第六版)
よくても悪くても。どっちにしても。結局。(三省堂·スーパー大辞林)

文法として覚えてもいいですが、使い方が限られているので辞書に書かれている意味を慣用表現として覚えてもいいでしょう。

「どちらの場合であっても」という意味。慣用表現として使い方は限られているのでそのまま覚えること。
 

 

対比文法

なし

例文

かれかれ、努力していれば満足した結果が得られますよ。

彼は優秀だから、遅かれかれ、この会社を背負う人材になるでしょう。

人は多かれ少なかれ、ストレスを感じて生活しているものです。

かれ少なかれ、人は一度は夢を持つものです。

かれ悪しかれ、やれることはやってみましょう。

自分の行為は善かれ悪しかれ、自分に返ってくるものです。

参考論文

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