意味
「本来の目的を果たす行為に加えて、追加で別の行為もする」または「一つの行為をする時に、二つの目的を持たせてする」という意味です。
例:遊びがてら、散歩がてら、出張がてら etc.
接続
Vます+がてら
Nする+がてら
解説
二つの意味に分けて考えた方がわかりやすいと思います。
どちらの意味の場合も、同一主語の場合にのみ使えます。
1.本来の目的を果たす行為に加えて、追加で別の行為もするという意味を表します。
この意味の場合は類似文法である「~ついでに」とほぼ同様の意味で使えます。
仕事で大阪に行きがてら、観光しました。
買い物がてら、銀行でお金をおろしました。
「~ついでに」とほぼ同様の意味と書きましたが、「~がてら」の方が前件が重要なことであっても遊びのような感覚になるという解説を見たことがありますがいかがでしょう?
出張のついでに、観光しました。
出張がてら、観光しました。
上記の文を比べて、「~がてら」の方が遊び感覚に感じますでしょうか?
個人的にははっきりしないので、ネイティブの方々の意見を聞きたいなと思っています。
移動を伴わない文には使うことができます。
顔を洗いがてら、歯を磨いた。
類似文法である「~ついでに」は移動を伴わない文にも使うことができます。
顔を洗うついでに、歯を磨いた。
同じ場所で達成されることには使うことができません。
息子を駅まで迎えに行きがてら、定期券を購入した。
類似文法である「~ついでに」は同じ場所で達成されることにも使うことができます。
息子を駅まで迎えに行くついでに、定期券を購入した。
2.一つの行為をする時に、二つの目的を持たせてするという意味を表します。
この意味の場合は類似文法である「~かねて」と近い意味となります。
療養中の父の様子を見に行きがてら、実家に帰った。
「実家に帰ること」と「父の様子を見ること」が実家に帰る一つの行為で同時に達成されています。
運動がてら、近所を散歩した。
「近所を散歩すること」と「運動すること」が散歩をする一つの行為で同時に達成されています。
「1」の意味の場合とは異なり、移動を伴わない文にも使うことができます。
勉強がてら、洋楽を聞いている。
涼みがてら、散歩します。
対比文法
準備中
例文
買い物がてら、友達の家に借りた本を返しに行った。
散歩がてら、近くの公園に桜を見に行った。
新入社員は挨拶がてら、上司のお酒を注ぐべきだ。
いつも試合の日は、準備運動がてら、会場まで歩いて行っている。
休養がてら、一泊二日で温泉に行った。























