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意味
2つの文法を使った例文を確認してみましょう。
例文
この音楽を聞くたびに、楽しかった学生時代を思い出します。
この音楽を聞くにつけ、楽しかった学生時代を思い出します。
どちらも「~すると、いつも」という意味で、繰り返しを強調する文法です。
この2つの違いを確認していきます。
文法確認
それぞれの文法の意味を再確認したい場合は、以下の記事を見てください。
~につけ
N2文法 ~につけ 意味
「~すると、いつも」という繰り返しを強調する場合に使います。 例:見るにつけ、聞くにつけ、考えるにつけ etc.
接続
Vる...
~たびに
N3文法 ~たびに 意味
「~すると、いつも」という繰り返しを強調する場合に使います。 例:出張のたびに、引っ越しのたびに、会うたびに etc.
接続...
解説
改めて、最初の例文を見てみましょう。
例文
たびに、楽しかった学生時代を思い出します。
この音楽を聞くにつけ、楽しかった学生時代を思い出します。
この音楽を聞くこの2つの例文の場合、どちらの文法を使っても問題ありません。
では、以下のような例文の場合はどうでしょう?
例文
たびに、お土産を買ってきてくれます。
父は出張に行くにつけ、お土産を買ってきてくれます。
父は出張に行くこの場合、「~につけ」の文法は使えません。
改めて、「~たびに」と「~につけ」の文法のポイントを確認していきましょう。
~たびに
自然に起こる心の状態も意志表現も使える。
後文には接続する動詞や名詞の制限が少ない。
~につけ
自然に起こる心の状態がくる。
後文には接続する動詞や名詞が限られている。
上記からわかるように、主なポイントは「~につけ」は「後文に自然に起こる心の状態しか使えない」ということです。
では、もう一度例文を確認してみましょう。
につけ、お土産を買ってきてくれます。
父は出張に行く→「お土産を買う」は「自然に起こる心の状態」ではありませんね。
また、「~につけ」に接続する代表的な動詞は「見る」「聞く」「思う」「考える」などであり、「行く」は少し不自然かもしれません。
参考論文
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