意味
対照的な性質を持つ二つのものを対比させる場合に使われます。
例:言っても始まらない、考えても始まらない、話しても始まらない etc.
接続
V普+のにひきかえ
i-A普+のにひきかえ
Na普+のにひきかえ
N+にひきかえ
Nな/Nである+のにひきかえ
解説
対照的な性質を持つ二つのものを対比させる場合に使われます。
話し手の主観的な気持ちを表し、一方をプラス、一方をマイナスに評価して正反対であると強調します。
少し古めかしい言い方で、比較的年配の方が使うことが多いです。
にひきかえ、弟は明るくて活発だ。
去年は一年中忙しかったのにひきかえ、今年は暇な毎日だ。
前件の内容がはっきり明示されている場合は後件を一部省略することが可能です。
主に前件でプラスの内容を述べ、後件では話し手の非難や不満の気持ちが表されることが多いです。
にひきかえ、妹は・・・。
真面目で優秀な姉「~にひきかえ」は前件と後件の正反対な性質を対比させるものなので、「真面目で優秀」である姉に比べて、妹は「不真面目で頭が良くない」と推測できるので、後件を省略することが可能です。
「~にひきかえ」は既知のことに使うので、未知である推量の表現などは使えません。
にひきかえ、今月は売上が大幅に増えるだろう。
先月に比べて、今月は売上が大幅に増えるだろう。
先月文の後に、接続詞的に「これ/それにひきかえ」という使い方をすることが多いです。
それにひきかえ、父は私に甘い。
去年の新入社員は皆優秀だった。それにひきかえ、今年の新入社員は・・・。
対比文法
準備中
例文
にひきかえ、私の息子は・・・。
頭も良くスポーツもできる隣のにひきかえ、私はいまだに誰とも付き合ったことがない。
同期が皆結婚していっているのにひきかえ、男子テニス部は毎年一回戦負けだ。
女子テニス部が全国大会で優勝したのそれにひきかえ今年はとても難しかった。
去年のJLPTは簡単だった。それにひきかえ私の家は古くて狭い。
同級生の家はとても広くて居心地が良かった。