意味
人にとって非常に価値の高い物と接続して、「失敗したときはそれを失う覚悟だ」という話し手の強い態度を表します。
例:命にかけても、名誉にかけても、面子にかけても etc.
接続
N+にかけても
解説
人にとって非常に価値の高い物と接続して、「失敗したときはそれを失う覚悟だ」という話し手の強い態度を表します。
よく使われる名詞は決まっているので、慣用表現として覚えましょう。
「命にかけても」「名誉にかけても」「面目にかけても」「面子にかけても」「威信にかけても」「プライドにかけても」「誇りにかけても」「信用にかけても」「~の名にかけても」などがよく使われます。
にかけてもあなたのことを守るので安心してください。
プロの面子にかけてもアマチュアに負けるわけにはいきません。
「~にかけても」の「も」は省略することができます。
にかけてこの試合は負けられません。
長年培ってきた信用にかけて皆さんを裏切るようなことはいたしません。
「かけて」の漢字は「懸けて」です。
「懸ける」の意味を辞書で調べてみましょう。
強い決意を示すために、失敗した時に失う物として最も大事な物を引合いに出す。(広辞苑 第六版)
「賭ける」でもいいという説もありますが、「賭ける」は金品を賭博行為として賭ける意味が強いと思うので、「懸ける」の方が適切かと思います。
日本人にとっても、「命懸け」と「命賭け」を比べると、「命懸け」の方がしっくりくるかと思います。
有名な漫画で「じっちゃんの名にかけて」という名セリフがあります。
探偵である自分が犯人を間違ったら、有能な探偵である祖父の名前の価値を失ってしまうので、絶対に犯人を見つけるという強い気持ちを表現したセリフですね。
対比文法
準備中
例文
にかけても家族だけは守り続けます。
命にかけても一流企業に就職しなければなりません。
親の面子にかけても必ず早急に犯人を捕まえます。
警察の威信にかけてもそんな事実はなかったことを証明いたします。
会社の名誉にかけてもこの戦いは絶対に負けられません。
男のプライド