N2文法

N2文法 ~ずじまい

~ずじまい

意味

前からしようと思っていたことをしないまま終わってしまったという意味です。

例:会えずじまい、わからずじまい、読まずじまい etc.

接続

Vない+せずじまい
例外で「する」は「せずじまい」になります。

解説

前からしようと思っていたことをしないまま終わってしまったという意味です。
タイミングを逃してしまったことによる後悔、残念な気持ちを表すことが多いです。
主に意志動詞のない形と接続し、すでに発生した出来事に使われます。
また、「結局」「とうとう」などの副詞と一緒に使われることが多いです。

せっかく友達からお勧めの本を貸してもらったが、結局読まずじまいだった。
先輩が卒業する前に告白しようと思っていたが、とうとう何も言えずじまいだった。

補足

「可能形のない形」と接続すると、後悔や残念な気持ちがより強調されます。

海外旅行中に現地で生活している友達と会う約束をしていたが、忙しくて結局会えずじまいだった。
彼女と別れる前に本当の気持ちを聞きたかったが、結局最後まで聞けずじまいだった。

補足

「~ずじまい」は後悔や残念の気持ちが含まれますが、感情を含めない場合は「~まま」を使います。

先生に何度も説明してもらったが、結局わからずじまいだった。
最後までわからなかったことに「残念」「悔しい」気持ちが含まれます。

先生に何度も説明してもらったが、結局わからないままだった。
特に「残念」「悔しい」などの感情は含まれません。

補足

「~ずじまい」を漢字で書くと「~ず仕舞い」と書きます。

仕舞いの意味を確認してみましょう。

仕舞い

物事が終わること。物事をやめること。

「~ずじまい」の「ず」は否定の意味なので、「仕舞い」と接続して「~しないで終わった」と意味になることがわかりますね。

「終わる」という意味なので、「~じまい」の漢字を「~終い」と説明されている場合もあります。
こちらも間違いではありません。
ここでは「仕舞い」は常用漢字表の言葉であるため、こちらを正としました。
「終い」は「終」の漢字は常用漢字表のものですが「しまい」という読み方は常用漢字表には含まれていません。

前からしようと思っていたことをしないまま終わってしまったという意味で、話し手の残念、後悔の気持ちを含むことが多い。
 

 

対比文法

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例文

父にもらった大事なペンを無くしてしまったが、結局見つからずじまいだった。

子供の時、格闘技を習いたかったが、結局やらずじまいで、大人になってからも後悔している。

期間限定のイベントに行く予定だったが、最近忙しくて行けずじまいだった。

台湾で仕事することになったので、中国語の辞書を買ったが、日本に帰るまで使わずじまいだった。

偶然イベントで恩師を見かけたので後で挨拶しようと思っていたが、時間がなくて挨拶せずじまいだった。

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