意味
ある動作をすると、それと同時に別の出来事が起こるという場合に使われます。
例:見るや否や、会うや否や、聞くが否や etc.
接続
Vる+や否や
解説
ある動作をすると、それと同時に別の出来事が起こるという場合に使われる書き言葉的表現です。
主に前件の行為や事態を「待ち構えて」という意味が含まれるので、後件には意志的な動作が続く場合が多いです。
や否や、多くの人々がお店に入っていった。
日付が変わるや否や、彼氏は私の誕生日を祝ってくれた。
後件に意志的な動作ではなく、「突然の事態」が来る場合は、基本的には使えず、「~たとたん」を使う方が自然です。
や否や、恋に落ちた。
彼女はマラソンを走り切るや否や、意識を失った。
「恋に落ちる」「意識を失う」のは意志的な動作ではないので不自然です。
とたん、恋に落ちた。
彼女はマラソンを走り切ったとたん、意識を失った。
上記で後件に「突然の事態」が来る場合は使えないと記載したが、例外もあります。最初に記載した通り、その事態が発生することを「待ち構えていた」と考えられる場合は使うことができます。
や否や、会場から歓声が聞こえてきた。
コンサートが始まる会場の外で、コンサートが始まるのを「待ち構えていた」と考えると使うことができます。
「~や否や」の「否や」を省略して「~や」という形でも使うことができます。意味に変わりはありません。
や、教室を飛び出して行った。
人気俳優が駅に到着するや、多くの人が一斉に写真を撮り始めた。
現代ではほとんど使われないですが、文末に用いて「~だろうか」と問いかけの意味を表すことができます。
や否や。
彼らの作戦は成功する⇒「彼らの作戦は成功するのだろうか。」という意味を表します。
対比文法
準備中
例文
や否や、犯人を取り押さえた。
警察は犯人がやってくるや否や食べ始めた。
息子はテーブルに料理が運ばれるや否や、日本行きの飛行機のチケットを予約した。
日本への留学のビザを手に入れるや否や、彼はタメ口で話し始めた。
私が年下だとわかるや否や、彼女は彼の頬にビンタした。
彼が浮気を認める